いまさらの環七地下調節池 [下水道]

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正確には神田川・環状七号線地下調節池という。昭和63年に着工、平成9年には第一期工事が完成している。第二期工事も平成19年にはもうできていた。近くには東京都下水道局の和田弥生幹線(雨水貯留管)があり、こちらはシールド工事中に取材に行っている。もちろん完成後も何回か行った。環七地下調節池になぜいままで行かなかったかと言うと、管轄が下水道局ではなく、東京都建設局の施設だから。下水道は道路の排水溝などから地下に集まり、処理能力以上の雨水を一時的に貯留施設に蓄える。それに対し、環七地下調節池は神田川、善福寺川および妙正寺川の氾濫を防ぐために造られたもの。だが、構造的には「治水」設備であることには変わりなく、ビジュアル的にもかなり似ていて、興味が出てきたのだ。上の写真は善福寺川から取水された水が落ちてくるドロップシャフト。直径7mもありかなり迫力がある。小生はこれを真下から撮ってみたいと思っていたのだが、この下は深さ7mの滝つぼならぬ減勢池があり、ボートでも出さないことには真下には行けないのだ。苦肉の策で、三脚にカメラを取り付け、横にして伸ばして撮ったのだが、伸ばせると言ってもせいぜい1mくらい。幸い最近EOS6Dを新調したのでWiFi機能でスマホから遠隔操作ができたが、結果はこんなもんだった。

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ドロップシャフトまでは地下へ約40m、なんとエレベーターで行けた。エレベーター室は完全にドライエリアになっており、水のくるところへは分厚いハッチを2個くぐらねばならない。お目当ての調節池までの連絡管はなにやら幾何学的な線と記号が書かれていたが、コンクリートの劣化状況をモニターしているらしい。丸に「ヒ」はヒビのヒ、このほか丸に「ウ」は浮きのウ、丸に「ハ」ははがれのハだという。地下には水蒸気が立ち込めていて、ほんの数メートルの視界しかない。地上が蒸し暑いときは地下では空気が冷やされるためもやが出るらしい。
本調節池、管径12mともなるとライティングが大変だ。サーチライトとLEDでなんとか演出してみた。

環七地下調整池-3.jpg

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