父と母の胎内巡り??

船津胎内樹型04.JPG

 山梨県南都留郡富士河口湖町にある船津胎内樹型。およそ1000年前に富士山の八合目あたりから流れ出た溶岩が、麓の樹木を包み込み、溶岩が冷えると同時に樹木は焼けてしまうことで出来た洞窟。付近に200ほどもあると言われる溶岩樹型のなかでも規模が大きく、複雑なことから、国の天然記念物に指定されている。大小様々な樹木が折り重なるように溶岩に包まれたのだろう、人の入れない直径50cmくらいから1m50くらいの穴が交差している。内部は大きく2つに分かれ、径の大きい父の胎内と、大人一人かがんでやっと入れる母の胎内がある。母の胎内の最奥部には木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が祀られている。天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫で、この地で出産をしたと伝えられているため、子授け、安産のご利益があるとされる。洞窟の入り口付近にはそんな願いが書かれた絵馬がたくさんあった。しかし、”父の胎内”とは・・・なんぞや?と思ってしまう。樹型がさらに再溶融し表面があばら骨のようになっているところや、溶けたときの形を残す赤みを帯びた溶岩などが見られ、総延長70mという短さの割には結構楽しめる。が、入場料200円かかるので要注意。昨年、世界文化遺産「富士山」の構成資産として登録された。
船津胎内樹型01.JPG
 洞内入り口はいかにもお参りに来た、という感じがして面白い。
船津胎内樹型03.JPG
 流れるように固まった溶岩は入場者がみんな触るのでてかてかに・・・(笑)
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