かくも懐かしき岩窟ホテル [洞窟]

岩窟ホテル01.JPG岩窟ホテル02.JPG
岩窟ホテルの現在。寂しく残された遊具。


国指定史跡埼玉県吉見町の吉見百穴。古墳時代のお墓だが、岩肌に無数に開く黒い洞口はなんとも不思議で初めて見る人はまず驚くだろう。さて、百穴の駐車場の入り口あたり、松山城址のふもとに「岩窟ホテル」が存在する。明治37年から大正14年までの21年間かけて高橋峰吉という農夫が一人、岩肌をノミでこつこつ掘り進め、内部はまるでホテルのような巨大な建造物をつくった。以前は観光地として、有料で中に入れたのだが、昭和62年、落盤により、閉鎖された。小生は学生のころ中に入ったことがある。入場料がいくらだったかは忘れた。ここは「ホテル」ではなく、何の宗教的な意味合いもない。ただ、その狂気ともいえる穴掘りの欲望(?)にただただ感服したことを覚えている(ホテルは「掘ってる」から来た名前らしい)。岩窟ホテルの前に岩窟売店がいまも営業しており(ここのおそば美味しかった)、写真など、往年の岩窟ホテルの様子がうかがい知れる品々が展示されている。あぁ、それにしても懐かしい。ここの御子孫、「穴好き」は遺伝しなかったか?崩落の度合いは不明だが、できることなら再整備して公開してもらいたいものだ。


岩窟ホテル03.JPG岩窟ホテル04.JPG
nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。